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本日2回目の更新です。
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【J1:第7節 川崎F vs 仙台】レポート:川崎F、痛恨の逆転負け。再開初戦を制した仙台は東北に希望の光を灯す。(11.04.24)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117796.html
4月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第7節
川崎F 1 - 2 仙台 (14:05/等々力/15,030人)
得点者:37' 田中裕介(川崎F)、73' 太田吉彰(仙台)、87' 鎌田次郎(仙台)
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これほどまでに劇的な試合展開がありうるのかと、うならざるを得なかった。勝点1を分けあって、健闘をたたえ合う試合後の両チームの選手の姿が脳裏をよぎり始めた87分の事だった。梁勇基からのFKをゴール前の鎌田次郎の頭が完璧に捉える。頭ひとつ抜けだした鎌田のヘディングシュートは「そんなバカな事が?」との魂からの叫びを引き連れて、ゴールネットへと吸い込まれていく。「そんなバカな事」が現実のものとなった仙台サポーターの歓喜の声がスタジアムを満たした。
試合直後のTVインタビュー中に手倉森誠監督は、感動で言葉を詰まらせていた。それほどのまでにドラマチックなゴールを決めた鎌田は、ゴールの場面を振り返る時、この試合を象徴するような言葉を口にする。ゴールを決めた後になって、鎌田は場内の電光掲示板にある時計を確認したのだという。
「ゴールした後に時計を見たらあと3~4分くらいで、もうそんな時間なのかと思いました」
彼はあのゴールの瞬間まで、経過時間を意識していなかったのである。時間の感覚がなくなっていたのか、時間を確認する余裕がなかったのか。いずれにしても、彼は後半の残り時間を意識する暇もなく、死に物狂いでプレーを続けていた。それが、もしかしたら気迫というものの正体であるのだとすれば、この日の仙台は気迫に溢れるプレーを見せ続けていた。気持ちで、川崎Fを圧倒していた。
ただ、だからと言って、試合前の川崎Fが主導した復興支援のイベントについてとやかく言うつもりはない。この仙台戦の試合前に川崎Fのサポーターグループである川崎華族によって配布された通称「みんなのチラ裏」に、川崎Fサポーターと仙台サポーターとの交流の歴史が掲載されている。それによると、もっとも古い日付は2001年6月17日。しかしこれはあくまでも記録に残された交流であって、実際のところ川崎華族にも交流のきっかけがなんだったのかが分からないのだという。いずれにしても、コアサポーター同士の10年を超える付き合いもあり、この日の試合前の川崎Fらしさ漂う感動的かつ感傷的なイベントは成立していた。
考えてみると、被災地とそれを支援する側との境目がただ単に運だったという現実を、ホストであるところの川崎Fは理解していた。だからこそ、ベガルタ仙台を同じ日本に住む同胞として意識し、数々のイベントで受け入れたのである。そもそも川崎Fは復興支援のキャンペーンをMind-1ニッポン・プロジェクトと命名。そのプロジェクトの一環として、この日行われたイベントがあった。そうしたバックグラウンドを念頭に置いておかねば、この試合における川崎F側の姿勢を理解することは難しい。
試合は膠着状態にも似た展開で推移していく。中断期間中の練習試合を経て、仙台は4-3-3のフォーメーションを選択。角田誠をアンカーとした中盤は、高い守備意識を見せる事となる。そうした戦いに加え、アウェイでの戦いである事が彼らに有利に働く。手倉森監督は試合前「注目されているゲームで、注目されているチームとして、こうやってアウェイからスタートするのは我々のアドバンテージである」と選手たちに話している。すなわち「アウェイの戦い方をきっちりする事。コレクティブに手堅い守備から隙を突くというやり方を、心がけてやれたからです」と説明する。平たく言えば、守備に意識を割けるという事である。
守備に枚数を掛ける相手に対し、ノッキングを起こす川崎Fをこの中断期間中の練習試合で何度か目撃してきた。それらの情報を仙台が手に入れていたのだとすれば、この日の仙台のゲームプランはまさに川崎Fを下すために遂行されたものだった。これまでの練習試合がそうであったように、堅い守備を敷く仙台に対し川崎Fはフィニッシュへの手がかりを無くしてしまう。
シーズン当初から縦への意識を高めてきた川崎Fにとって、横パスやバックパスはおそらくは心理的に難しいパスとなっている。結果的に縦パスが増える事となるが、そうして出されたパスは精度を欠くものとなりがちだった。そんな川崎Fについて関口訓充は「前半に向こう(川崎F)がプレスを掛けられたらつなげない事は分かっていました」と証言。いくつかの要因が折り重なる中で、仙台が川崎Fボールを組織的に奪う構図が出来上がっていたのである。
そうした仙台を相手に苦しむ川崎Fではあったが、さすがと思わせられたのが37分の先制点だった。中村憲剛からのパスを、登里享平が絶妙なタッチで縦につなぎ、山瀬功治へ。ペナルティエリア内に走りこんだ山瀬がルックアップした先に田中裕介が走りこんでおりグラウンダーのマイナスクロス。田中裕介がこれをダイレクトで蹴り込んで川崎Fが先制点を奪う。
前半わずか3本のシュートで1点を奪った川崎Fは、心理的な優位性を持って後半を戦えるはずで、実際にそうした展開となる。1点リードというマージンを手にした川崎Fは、リスクを管理しつつ丁寧な試合運びを見せる。攻撃にあたってはバランスを考え、ボールを失った際の切り替えで仙台の機先を制し続けた。
後半の仙台をシュート0に抑えこみつつ試合を進めた川崎Fにとってこの試合は勝ち試合だった。それは開口一番「もったいなかった」とつぶやいた中村の言葉に集約されている。十分に勝機のある試合だったとの認識を持ったとしても不思議ではない試合展開だったのである。しかし、試合は思いがけない展開を見せはじめる。スタジアムを埋めた仙台サポーターの声と、その声の背後にある思いを背に受けて、走り続けた仙台が逆襲を開始する。
67分。川崎F陣内に走りこんだ太田吉彰が小宮山尊信にブロックされて倒れ込んでしまう。胸を強打したのかと思えたが試合後の太田は足を吊らせていたと明かす。
「通常であればやめていたと思います。ただ、足が攣っただけでは代われなかった。筋肉が切れてもいいから、続けようと思っていました」
そこまでの覚悟を太田にもたらしたのは、被災地の信じられない光景であり、未だに避難所での生活を強いられる被災者一人ひとりの顔であり、落命した数多くの被害者の存在だった。73分に同点ゴールを決めたその太田は、攣った足の痛みもありピッチに倒れ込んだまま喜びを爆発させる。「足が攣った痛さよりもうれしさが上回っていました。ホントにラッキーでした。きれいなゴールではないかもしれないですが、それでもゴールはゴールなので」と話す太田は結局そのまま交代。極限状態にまで体を追い込み、執念でゴールネットを揺らしたのである。
この日の仙台について、その高いモチベーションについて証言する言葉は少なくない。足をつらせた太田のエピソードはもちろん、残り時間を確認する事もできなかった鎌田の件もそう。また試合後の相馬直樹監督は「本当に気持ちの面で、負けることがないようにという話を選手たちにして、そういう中で臨んだんですが、同点ゴールにしても、最後のところにしても、相手の執念、勝ちたい気持ちに上回られてしまったのかなというふうに感じます」と脱帽するしかなかった。
試合前に手倉森監督が口にし続けた「希望の光」という言葉は、その言葉のイメージとはかけ離れた仙台の選手たちの泥臭さによって現実のものとなった。大きすぎる悲劇を伴った今回の震災は、本質的に重さを伴うものである。ただ、その悲劇を背負いつつも、それを重荷と感じさせなかった手倉森監督のチームマネージメントがこの劇的な逆転勝利をもたらした。そして全国からの思いが、選手たちを鼓舞した。
「東北の、被災地の我々のチームに対しての日本全国からの思いというのがね、あのボールに乗り移って、勝たせてもらったのかなと思います」(手倉森監督)
仙台の選手たちは「重さ」を戦いへの推進力へと昇華させ、自らの足が壊れることを厭わずに走り続けたのである。
「仙台から来られなかった人たちは、勝てたことを聞くしことしかできない人も多いと思う。そういう人たちが試合結果を聞いてくれて、それで希望をあたえられれば嬉しいですね」(太田吉彰)
「勇気が与えられたのかどうかはわからないが、何でもいいので何か感じてもらってこれからの希望になってもらえればうれしいですね。目標がないと人生はつまらないから、これで俺達も、と思ってもらえればいいと思います」(鎌田次郎)
目には見えることのないはずの「希望」が具現化した、そんな試合だった。
先制した川崎Fは、後半に集中力を欠き逆転負け。仙台は復興への思いを胸に戦い、後半2本しか放てなかったシュートを2本ともゴールにつなげ苦手の等々力での初勝利を手にした。
以上
【J1:第7節 川崎F vs 仙台】相馬直樹監督(川崎F)記者会見コメント(11.04.23)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117768.html
●相馬直樹監督(川崎F):
「再開のゲーム、そして仙台という特別な相手、というゲームで、こういう結果になってしまったことは非常に残念に思っています。本当に気持ちの面で、負けることがないようにという話を選手たちにして、そういう中で臨んだんですが、同点ゴールにしても、最後のところにしても、相手の執念、勝ちたい気持ちに上回られてしまったのかなという風に感じます。
ただ、決して内容としてもそれほど悲観するものでもなかったと思っています。ただ、勝ち切るにはこれだけ難しい相手。今日の仙台は非常に、多分今シーズンで一番難しい試合になるかもしれないと言って選手を送り出したんですが、事実そうなってしまって残念ではありますが、そこを上回るだけのものを今後付けていくようにしたいと、今は思っています。以上です」
Q:仙台が2トップになった後、DFのファールが増えて、結果的にそのFKから失点してしまいましたが、その点についてはいかがお考えでしょうか。
「2トップになってからというよりも、少し中盤、全体でボールを自分たちが少し拾えなくなってしまったという部分が大きかったと思います。持っているボールも、一個一個のところで、少しこちらが止まり始めたところが、向こうはサイドのところで一個一個反応が早くなって行ったなという事は感じています。そこが最終的にそうなったのかなと思っています」
以上
【J1:第7節 川崎F vs 仙台】手倉森誠監督(仙台)記者会見コメント(11.04.23)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117769.html
●手倉森誠監督(仙台):
「終わった後、感極まって涙が出てしまいました。あの、ホントにここに辿りつくまでゲームがスタートしてみないとわからない、という状況で終わってみれば最高の勝ち方で、勝点3を取れたという所に感激しています。今日のゲームは、チームで話をしたのは、『とにかく注目されているゲームで、注目されているチームとして、こうやってアウェイからスタートするのは我々のアドバンテージである』という話をしました。それにはやっぱりアウェイの戦い方をきっちりする事。コレクティブに手堅い守備から隙を突くというやり方を、心がけてやれたからです。もしこれが逆のホームの立場であれば、もっと果敢に行かなければならなかっただろうし、そういった意味でイケイケにならないゲームになったのはアウェイでスタートできたからかなと思います。
先制点を取られて、2点目を取られていれば本当に厳しいゲームになっていたと思いますが、体を張って、最少失点で抑えて、追いつけた時の、チームに勢いが生まれてサポーターの後押しもあって、東北の、被災地の我々のチームに対しての日本全国からの思いというのがね、あのボールに乗り移って、勝たせてもらったのかなと思います。
本当にいいスタートが切れたので、これをやり続けていきたいと思います。以上です」
Q:公式戦で初めて4-3-3を試したことの手応えと、ベンチに田村を含めてボランチができる選手を4人入れたところの狙いは?
「まず今日は、本当にチームの連動性、流動性を表現できるのかどうかを試したかった。強い相手に対して、それが通用すれば自信になるだろうし、通用しなければ4-4-2に戻せばいいかなというくらいの気持ちでね。そうなったときにボランチの役割が非常に高くなる。アンカーになるのか、両サイドでどんどん攻撃に絡まなければならないのか、というところで。で、基本的にフロンターレを相手にする時は、守備で追い回さなければならないという事を考えれば、そこは消耗する場所かなと。今日はそういうメッセージも込めて、ボランチ全員をメンバーに入れました」
Q:中島裕希を入れてから2トップのような形になって、そこから流れが変わったように監督はお思いでしょうか?
「ワントップ、赤嶺でどこまで行けるのかが今日のポイントでしたね。2トップになるのは、一応ビハインドだったり0-0だったりした時にも、仕掛けのポイントとして中島にもそういう話をしていた。ちょっと相手のCBが赤嶺に対してもファールが多くなってきたのが見えてきたので、それを2トップにしたらもしかしたらバイタルエリアでFKもらえるかなと。それでスイッチを入れました。2トップにしました。少しは混乱させることが出来たかなと思います」
Q:太田選手の具合はどこを痛めているのでしょうか。
「足が吊っただけです。あそこまで来ると残りの時間を考えれば、足を吊ってる選手よりも元気にボールに行ける選手の方が大事になってくるので、そこで富田を入れて、やりました」
Q:試合前に川崎Fのサポーターが、フラッグを用意してくれていたんですが、そちらの感想をお願いします。
「ホントに、ここに辿りつくまでにいろんなチームの支援、そういった支えがあってここにこれて、今日の試合の雰囲気もどういう状況になるかわからないという中で、もともとフロンターレのサポーターとベガルタのサポーターが非常にフレンドリーだって話は知っていましたし、ただ、その友好的な所にボクたちがすこし寄りかかってはね、やばいなという気持ちもありながら。だけど非常にいい雰囲気でゲームをさせてもらったので、本当に雨風あってもそういった雰囲気を作ってくれたフロンターレの関係者に感謝しながら次のゲームに進んでいきたいなという思いです」
Q:東北の被災地を勇気づける勝利になったと思いますが。
「ホント、試合が終わった時にうちのチームには、はっきり言って宮城県人が大久保、東北人の菅井とか数少ない中で、オレも青森県人の東北人で、ベガルタに居る選手が本当に東北のためにやってくれたという、風に考えたらなんか涙が溢れてきたので。ホントにこういった勝利をね、でこういった戦い方を続ける事が本当に、一日でも早く東北が元気になればいいと思うし、自分たちがこうした戦いを一生懸命に続けてね、少しでもいい順位に付けられれば、そのシーズンが終わった頃の東北というのがね、限りなく進んでいると思うし、お互いにそういう事を常に意識した一年にしていきたいと思います」
以上
【J1:第7節 川崎F vs 仙台】試合終了後の各選手コメント(11.04.23)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117763.html
●梁勇基選手(仙台):
「得点時のFKは練習から良くやっている形で、あそこら辺に誰かが飛び込んでくることは分かっていたのでニアに引っかからないことだけ集中して蹴りました。次郎が飛んだので驚きました(笑)前半は雨でスリッピーな感じでボールを落ち着かせる部分がなくて縦縦になってしまっていた。ハーフタイムに前線にためを作って押し上げる時間を作れればと話をした。先制されたことで、自分たちが前に出て点をとりにいくしかなくなったことが明確になったので結果的には良かった。体力的には出し惜しみして90分出るのではなく、出し切って控えの選手に代わった方がいいと思っていたので温存はしていませんでした。皆が喜んでくれたし、笑った顔とかを沢山見られたのですごく嬉しかったです。キャンプの時から勝って帰ると思っていたので実現できて良かったです。次のホームも大事な試合になる。今日勝ったことで注目も集まると思うしいいプレーをしていい結果を出したい。(次は楽天もホームで同じ日に開催なので)野球とサッカーというスポーツを通して、東北、宮城、仙台に元気を与えられればと思います」
●鎌田次郎選手(仙台):
「何が何でも勝ちたいという気持ちがあった。アウェイなのにあんなにサポーターが来てくれたし、川崎Fのサポーターも温かかった。リャンさんからのFKは何度もあったので、決めたいと思っていた。同点だったし、時間も時間だったので点を取れれば勝てると思った。どんなことをしてでも勝点を持って帰るつもりだった。日本全国からサッカーを通じての支援の和を感じました。ホームでもアウェイでも気持ちは変えずに次のホームの試合に臨みたいです。震災後初のゲームだったので注目されるのは分かっていたので、そのことは監督からも話があったので心の準備はできていた。チーム一丸となってやったことが結果につながったと思う。今日の勝利で何かを感じてもらえればと思っていました」
●斎藤大介選手(仙台):
「球際の強さとか落ち着きをもたらすプレーをしようと思った。限られた時間でも役割を意識して出ました。何よりも勝てたので、次に繋がる勝ちになったと思います。震災後初のゲームで勝つことで仙台の人たちの力を与えることができたと思うし、今日のように最後まであきらめないプレーを心掛けていくことで勇気付けられたと思う」
●関口訓充選手(仙台):
「サポーターがアップの時から全てのコールをかけて歌ってくれていたのでこういう気持ちが自分たちに伝わって来た。来れなかった人たちも沢山いると思うが結果を聞いて喜んでくれていると思う。こういう人たちのために戦いました。得点はラッキーだったかもしれないが、それが自分たちの執念だったと思う。ハーフタイムで円陣を組んだときに、勝って仙台に帰ろう!と声をかけた。震災から今日の勝利までは絶望から希望の光が見えてきてる感じでしょうか。試合が終わった後に、アウェイまで応援しに来てくれた人とかを見て泣きそうになったが、涙はシーズン終了後に良い結果が出た時に流したいと思います。今日の勝利は勝点3だが、この勝点3はとてつもなく重い勝点3になったと思います」
●太田吉彰選手(仙台):
「小宮山くんがケアしているのは感じていました。どうやれば抜けられるのかと思っていました。なかなか前に入れなかったですが、ワンチャンスをモノに出来ました。初めてのシステムでやれたが、もっと詰めていきたい。このままの勢いでやりたい。
シュートらしいシュートもなかったが、でも勝つときはこういうもの。みんなの気持ちが入れてくれたのだと思う。
(同点ゴールを決めてそのまま交代になったが)足が吊っていて、ただ、足が吊った痛さよりもうれしさが上回っていました。ホントにラッキーでした。きれいなゴールではないかもしれないですが、それでもゴールはゴールなので。
仙台で来られなかった人たちは、勝てたことを聞くしことしかできない人も多いと思う。そういう人たちが試合結果を聞いてくれて、それで希望をあたえられれば嬉しいですね。
あれだけ来てくれてすごい声援を送ってくれて、力になったと思います。プレッシャーはありましたが、そこで勝って喜び会いたかった。
(足が吊っていたので)通常であれば止めていたと思います。ただ、足が吊っただけでは代われなかった。筋肉が切れてもいいから、続けようと思っていました。気持ち的には最後まで続けたかったんですが(交代は)残念です」
●ジュニーニョ選手(川崎F):
「もっと早くから出たかったですね。自分としては15分という短い時間では難しかった。何もできませんでした。相手はモチベーションが高かったと思います。それは全員が試合前から理解していました。コンディションはゲームを続けていくうちに徐々に上がっていくもの。ゲームに入らないとコンディションは上がらないと思います。練習と公式戦とではちがうものです。(久しぶりの等々力だったが)グランドはすごくよかったが、雨が強かったですね。結果が出せなかった。それはチーム全体の問題。11人だけでもない。監督だけでもない。全員の負けです。ただ、ここで頭を下げていても仕方ない。次のゲームに向かっていきたいと思います」
●田坂祐介選手(川崎F):
「(投入時の指示は)相手が長いボールが多くて、ボールがこぼれる事が多かったので、それを拾えということ。守備の時はボランチのフォローをするように。攻撃では、前に行って来いという事を言われました。相手が長いボールを蹴ってきていて、それを拾って落ち着かせてからという事が前半から出来ていなくて、下でボールを回したいと思っていました。出来ていた部分はありましたが、そういう回数を増やしていきたいと思います。そんなに相手からのプレッシャーは感じていませんでしたが、仙台はやることは代えていなかった。拾ってからサイドにちらしてつないできていた。この負けを引きずらないように、名古屋戦に向けて勝てるようにしたい」
●中村憲剛選手(川崎F):
「もったいなかった。(サポーターの)みんながサッカーを待っていた感じでした。なかなか前にボールが出せなかった。カウンターのチャンスはあったし、前に運べるところもあった。後半はカウンターのカウンターが多かった」
●田中裕介選手(川崎F):
「シュート数自体もお互いに少なかったが激しい攻防はあった。(逆転ゴールについて)その前から押し込まれていて、失点もそう。押し込まれた中セットプレーになってしまった。セットプレーは何が起きるか分からない。それをあの時間に与えたのが良くなかった。今日の試合は去年からフロンターレが言っていた取りこぼしの試合だと思う。落としたらいけない試合でした。新しいチームの弱さが出てしまったと思います。ゴールは常に狙っている。今日に関しては良いボールがきた。その過程は後ろから出る事だったり、スペースに出るという部分があった」
以上
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昨日はやられましたね、、、気持ちで負けてしまったのかな。。。
フロンターレ側の記事を中心に集めます。
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川崎:悔しい逆転負け、リズムに乗り切れず/川崎1-2仙台
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104230048/
【評】仙台が逆転勝ち。0―1の後半28分、太田の右足シュートが相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。42分には、梁勇基が蹴った右FKを鎌田が頭でたたき込んだ。川崎は田中裕が前半に先制したものの、リズムに乗り切れなかった。
川崎F逆転負け…相馬監督「相手の執念に上回られた」
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/24/kiji/K20110424000687380.html
J1第7節 川崎F1-2仙台 (4月23日 等々力)
川崎Fがホームで逆転負けを喫した。
前半37分、DF田中裕が同じく横浜から新加入のFW山瀬のクロスから移籍後初ゴールを決めたが、後半28分に追いつかれると一気に流れを失った。MF中村は「もったいない。2点目を取りにいかないと。ホームでの逆転負けはあり得ない」と険しい表情。相馬監督は「仙台という特別な相手との試合でこういう結果になり、非常に残念。相手の執念に上回られた」と振り返った。
≪「牛タン義援金募金」、「ベガルタ応援バナナ」完売!≫川崎Fと焼き肉チェーン店「牛角」がタッグを組んだ「牛タン義援金募金」は、約2時間半で1皿500円2000食を完売。集まった100万円はチームの復興支援活動「Mind―1ニッポン」義援金口座を通じて日本赤十字社に寄付される。また1260パック(1パック100円)用意した「ベガルタ応援バナナ」も完売。この売上金はクラブ復興支援費としてベガルタ仙台に寄付される。
川崎・相馬監督「相手の執念が上回った」
http://www.sanspo.com/soccer/news/110424/sca1104240503005-n1.htm
J1第7節第1日(23日、川崎1-2仙台、等々力陸上競技場)川崎は仙台の気迫に押されて逆転負け。前半37分、横浜Mから移籍後初ゴールで先制したDF田中裕は、「追加点を取れなかったのが痛い。取りこぼしに近い」とうなだれた。相馬監督は「非常に残念。気持ちで負けないように挑んだが、相手の執念の方が上回った」。被災地チームとの再開戦で、完敗を認めるしかなかった。
川崎、中盤でボール拾えず気迫負け
http://www.sanspo.com/soccer/news/110423/sca1104232015024-n1.htm
J1第7節第1日(川崎1-2仙台、23日、等々力)川崎は白星スタートを切った開幕戦に続くホームでの試合だったが、仙台に気迫負けした。
前半37分、縦パスでゴール右に抜けた山瀬がDFをかわして折り返し、走り込んだ田中裕が右足ダイレクトで先制点を決めた。
だが後半は、相馬監督が「中盤でボールが拾えなくなって、向こうの反応が早くなった」と振り返ったように、主導権を握られた。33分に俊足のジュニーニョを投入したが、流れは取り戻せなかった。
川崎:DF田中裕、先制弾も課題/仙台戦から
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104230050/
川崎のDF田中裕は前半37分、オーバーラップを仕掛けると、FW山瀬の折り返しのクロスを受けて先制ゴール。相馬監督が掲げるイレブンが連動しての得点に、「少しはやりたいことができたかな」と話した。
しかし、両チーム共にシュート6本ながら、2失点を許したことに触れ、「シュート数が少ない試合で、セットプレーで押し込まれていた。残りの試合までに補っていきたい」と課題も挙げた。
◆登里、3年目で自信深める
相手の圧力に川崎が苦しむ中、中盤で光ったのが攻撃的MF登里。持ち前のスピードで危機をつぶすと、ドリブル突破も見せ、「自分のやれることが分かってきた。前の選手と詰めていけたら、怖い攻撃陣になると思う」と胸を張った。
今季、先発に定着した3年目の登里は「攻め込んだあとのアイデアが、まだ足りないと感じた。相手のセンターバックを引き出すような動きもしていきたい」と意欲的だった。
川崎:相馬監督「勝ち切るには難しい試合だった」/仙台戦から
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104230049/
◆相馬監督ひと言
再開のゲームで、仙台という特別な相手。勝ち切るには、本当に難しい試合だった。
◆選手ひと言
FW山瀬 前半は落ち着かない部分もあったけど、途中には緩急をつけられたところもあった。(アシストした)ゴールはしっかり連係できていた。
FWジュニーニョ 仙台はモチベーションが高かった。自分としてはもう少し早く入れればと思う。次のゲームに向かっていきたい。
MF中村 なかなか前にボールが来ない時間帯があった。ボールの支配率が足りなかったと思う。
川崎Fサポが応援フラッグ!仙台サポも「うれしい」
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/24/kiji/K20110424000686920.html
逆転勝利に仙台サポーターのリーダー・高橋登さん(19)は「本当にうれしいです」と笑顔を見せた。
仙台から徹夜で自家用車を運転し、再開初戦に駆け付けた。試合前には川崎Fサポーターとエール交換し、多くのサポーターのメッセージが書かれた「FORZA SENDAI」(イタリア語で“頑張れ、仙台”の意味)のフラッグをもらった。「仙台頑張れと言われてうれしかったし、お互い真剣勝負ができてよかった」と目を潤ませていた。また、約2500席用意されたアウェー用の観客席には福島県から川崎市に避難する70人の被災者も招待された。
川崎:ピッチ外はチームの隔てなく声援、サポーターの寄付活動も
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104240004/
ピッチ外では、被災地を応援しようとするサポーターたちの姿が目立った。試合中には、チームの隔てなく声援が湧いたほか、フロンターレ応援団の「川崎華族」は、被災地に送るサッカーボールの寄付を受け付けた。
川崎華族代表の山崎真さん(31)は「被災地を激励する意味で送ろうと思った。僕たちも復興に協力できたらうれしい」と話していた。
◆OBチームがエール
川崎―仙台戦に先立ち、両クラブのOBチームと芸能人チームが対戦し、会場を盛り上げた。
川崎OBとして出場した中西哲生さんは、現役時代と同様、中盤でゲームメーク。「震災の被害に遭った人たちにもう、頑張ってくださいと言うつもりはありません。ただ負けないでください、諦めないでください。被災地以外の僕たちが頑張ります」とエールを送った。仙台OBの千葉直樹さんも、「宮城も大変な状況になっていますが、大きな力をもらえました」と目を潤ませた。
ザック監督J視察「サッカーは大きな力を与えられる」
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/24/kiji/K20110424000687400.html
日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)は23日、視察に訪れた川崎F―仙台戦前にあらためてサッカーファンへメッセージを送った。
J再開初日の視察をこの一戦にしたのは仙台が被災地であることが大きな理由だったとし「Jリーグが再開することはいいことだと思っています。なぜなら、それは日常が戻ってくると感じられるからです」とコメント。さらに「この間の慈善試合のように、サッカーは大きな力を与えられる」と続けた。
また、仙台の手倉森監督とは試合前に10分間も話し込み、ユアスタの状態や現地の様子などについて熱心に質問。「(代表経験のある)関口以外にいい選手はいるか?」と積極的に情報収集も行った。手倉森監督はMF角田ら複数選手を推薦。代表指揮官との触れあいには「エネルギーがもらえる感じがした」と感謝していた。
等々力で仙台名物・牛タンが1時間で完売
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20110423-765303.html
Jリーグ再開日となった23日、東日本大震災で被災した仙台と川崎Fの試合が行われる等々力競技場には、試合前から多くの人が詰め掛けた。競技場前のフロンパークでは、「牛角」提供の仙台名物・牛タンが1皿500円で販売され、2000食が約1時間で完売となった。また、津波の被害を受けた宮城・石巻市を拠点とする「石巻青果」のバナナも1パック200円で販売され、仙台OBの千葉直樹氏(33)が店頭に立って加勢した。いずれの売上金も震災復興支援金となる。
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j'sgoalのレビュー記事は掲載されたら別に更新します。
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【J1:第7節 川崎F vs 仙台】川崎F側プレビュー:クラブ史上最も難しい相手との対戦。私情を捨てて、100%の力で仙台を迎え撃ちたい(11.04.22)
3月29日に大阪・長居競技場で行われたチャリティーマッチの試合前。仙台サポーターのカップルに撮影を依頼すると彼のほうが「メッセージを書いてきたので、それも撮ってもらっていいですか?」と申し出てくれた。「もちろん」と待っている間、少しばかりの身の上話を聞くこととなった。彼女のほうは気仙沼の出身だそうで、震災当日の夜にTVに映し出された炎に包まれる故郷の映像を見て、ただただ泣くことしかできなかったという。痛ましい話に心を痛めつつ待っていると、彼が用意したのが「みんなありがとう」と書かれた横断幕だった。「重いものを背負いながらも、人は感謝できるものなのだなぁ」と泣きそうになりながら、撮影させてもらった。(撮影した写真はこちら)
凛とした目線と、柔らかな笑顔が印象的な2人だった。巨大な地震とそれに続く津波。そして、気仙沼を襲った大規模な火災といった震災の傷は全く癒えていないのにも関わらず、全国、全世界からの善意に謝意で応えようとするその気持ちに心が洗われる思いだった。
そんな仙台サポーターが愛するクラブ、ベガルタ仙台とこのタイミングで対戦しなければならないことが、少しばかり心苦しい。それはもちろん選手も同じ心情で、たとえばキャプテンの井川祐輔は「完全に僕ら、ヒール(悪役)ですよね。だけど、被災地だからということは見せず、90分間はそれを忘れてプレーしたい。それで結果を見て感動してもらえるような試合をしたいですね」と話している。また中村憲剛も「グランドに入れば(やりにくさは)ないと思います。震災後は心を痛めていましたが、グランドに立つ90分間はそれはない」と言い切る。そんな2人の心情は、川崎Fのすべての選手に当てはまる心情でもある。彼らは、被災地のクラブへの支援の思いと、試合とを完全に切り分けている。
相馬直樹監督が率いる川崎Fは、サッカーとしてのおもしろさを実現すべくチームづくりを進めてきている。相手ボールに対する最初の守備のかけ方に始まり、相手ボールをいかに奪い取るのかに主眼を置く攻撃的な守備がまずひとつ。そしてそこからの素早い切り替えで相手ゴールを陥れられるチームに。
そうした姿勢は、開幕戦となった山形戦での戦いに反映されていた。すなわち、サイドチェンジよりも縦への崩しのパスを優先させる攻撃の組み立てである。3月5日の山形戦では、ボールサイドの選手が、縦方向のパスコースを常に意識し、それを優先させるパスワークを見せていた。がら空きの逆サイドにフリーの選手がいるからそこを使うのではなく、まずは攻撃、シュートにつながる選手へのパスを優先させる組み立てとして、その戦いの特徴は際立っていた。
相馬監督が新任であることもあり、この1カ月半もの中断はコンビネーションを高める効果をもたらすものと考えられたが、現実はそう甘いものでもない。ポゼッションはできるのだが、フィニッシュへと結びつける2手3手前の組み立てに問題があり、思うように相手ゴールに迫れないのである。また気になる部分がある。2月4日の中央大学との練習試合で完封して以来、練習試合での失点が続いているのである。もちろん、中には90分(つまりレギュラー組)では無失点という試合もあるにはあるのだが、それにしてもこれだけ失点が続いていることについてはあまり気分のいいものではない。
失点の形も、ある程度ボール支配率を高めながらワンチャンスの速攻で決められるというものが多い。つまり攻めこむことがバランスを崩す結果を生み出し、それが失点につながるという悪循環に陥っているようにも見える。そうした課題が、この試合でどの程度修正できているのか、注目してみたいと思う。
朗報があるとすれば、ケガのため出遅れていたジュニーニョが実戦に出られる程度にまでコンディションを戻してきた点である。本人に聞くと「まだ80%程度」とのことだが、それにしてもベンチ入りできる程度にまでは体調が戻ってきているのはプラスであろう。先日行われた千葉との練習試合でも活躍を見せており、この試合でもその働きに期待が集まる。
もちろん、ジュニーニョ一人に頼らずとも高いクオリティーを持つ選手を多数抱えているチームである。「(中村)憲剛さんに限らず、柴崎さん、稲本さん、(田中)裕介さんと、どこからでもパスが出てくる」と登里享平はパスの出どころの多彩さを口にし、だからこそゴールに近づきたいのだと意欲を見せていた。山形戦で度肝を抜くようなドリブルシュートを決めた矢島卓郎もコンディションを維持している。ケガの山瀬功治も戻ってきた。そういう点では、ジュニーニョの出番のない、もしくは安心して今季初めてのピッチを踏めるような試合展開になっていることを期待したいと思う。
すべての被災者の思いを背負うことが確実な仙台は、すさまじいモチベーションでこの試合に臨むはず。ただ、その思いを全力で受け止め、跳ね返すことが、この試合を楽しみにしつつ見ることになる人たちへの感謝の表し方であろう。「手を抜いたらスポーツではないし、見に来てくれた人に失礼だと思う」(井川)という気持ちを持って、川崎Fは仙台を迎え撃つ。仙台が超えるべき壁の大きさを、実感させるべく、戦う。
※仙台側プレビューはこちら
復興への第一歩“垣根”取る!仙台&川崎サポーター合体応援!!…23日J再開
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20110422-OHT1T00264.htm
クラブの垣根を越え、日本を盛り上げる。東日本大震災の影響で試合を中断していたJリーグは23日、各地で再開されるが、川崎―仙台戦の会場となる神奈川・川崎市の等々力競技場が、ホームサポーターとアウェーサポーターを仕切る緩衝地帯を取り払うことが22日、分かった。Jリーグはサポーター同士のトラブルを防止するため、緩衝地帯の設置を推奨しており、川崎はJ1に再昇格した05年以降、設けないのは初。隔てる空間をなくし、川崎と仙台サポーターが、復興へ手をつなぐ。
まさに、異例中の異例だ。ホームとアウェーを隔てる物理的な空間はこの試合に限り、ない。敵と味方の間に設ける5列分の客席を空席にする緩衝地帯。サポーター同士のトラブルが顕在化して以降、Jリーグは安全上の理由でこの地帯の設置をクラブに求めてきた。だが、「両者を隔離するという概念は脇に置いておいた。これが最初で最後になると思う」。川崎の運営担当者は明かした。
3月下旬のリーグ再開日程決定後、川崎はサポーターとの話し合いの中で、「仙台戦は緩衝地帯をなくしたらどう?」という意見が寄せられたという。仙台と川崎のサポーターは、両チームの前身であるブランメル仙台、富士通サッカー部時代から交流があったほど、結びつきは強い。震災後には、川崎サポが個人的に仙台サポへ支援物資を送ったケースもあった。
「直接、試合会場で顔を合わせて、安否確認をしたいと川崎サポから言われた」(仙台サポーター)と両者がコミュニケーションを取れる形をサポーターが望んだ。また、「アウェーグッズを買うことで、仙台を直接的に支援したいという声もあった」(川崎関係者)と、通常は隔離されるコンコースの行き来も自由になる。
ともに盛り上げたいという気持ちは、仙台サポーターも同じ。等々力でのホームゲーム前日は、川崎市内の駅でのスタッフやサポーターによる恒例のビラまき。今回は仙台サポの2人が志願して、仙台ユニホーム姿で溝の口駅でビラ配りに加わった。アウェーサポの助勢もまた、前代未聞だった。
被災地に深い傷痕を残し、列島を先の見えない混迷に陥れた震災。戦後最大の危機が継続される中で、ようやく戻ってきたサッカーという日常。川崎と仙台の人々は、サッカーファミリーの結びつきを再確認している。試合前には仙台、川崎OBチームVS芸能人チームのチャリティーマッチ、牛タンの売り上げを寄付する「牛タン募金」など、さまざまな支援活動が行われる。
ただ、本当に皆が楽しみにしているのは、真剣勝負。求めるのは最高のゲーム。試合が始まれば、各々が全力で自分のチームを応援し、勝敗の行方に一喜一憂する。その熱狂が、サッカーの帰還の証し。そのエネルギーは小さくないはずだ。
仙台と対戦の川崎F・相馬監督「非常に重いゲーム」
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/23/kiji/K20110423000678890.html
J1第7節 川崎F―仙台 (4月23日 等々力)
再開初戦でホームに仙台を迎える川崎Fは約2時間の最終調整。DF小宮山は「相手はいろいろな思いを背負ってくるだろうけど、こっちも負けられない」と必勝を誓った。
練習終了後にはピッチ上で選手たちが自主的に集まり、ミーティングを開いた。MF中村は「チームが一つになろうと確認した。久しぶりの公式戦。サッカーって楽しいよね、という試合を見せたい」と意気込んだ。
一方で、支援活動には積極的に取り組んでいる。等々力競技場では焼き肉チェーン「牛角」が仙台名物の牛タン(1皿500円)2000人分を販売、売り上げの全額を義援金として寄付。また出店の売り上げは年間を通じ一部を義援金とすることも決まっている。
ただピッチで手は抜かない。相馬監督は「非常に重いゲーム。仙台は強い思いを持って臨んでくると思う。それを上回るようでないと。90分間ゲームに入り込み、集中してプレーしてほしい」と真剣な表情で話した。
選手だけで青空ミーティング…川崎
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20110422-OHT1T00263.htm
川崎は22日の練習後、ピッチ上で選手だけの青空ミーティング。最近の練習試合は2敗1分けと結果が出ておらず、「互いに意見を出す場が必要だと思った」とDF井川主将の発案で開催。戦術、メンタル面を話し合った。仙台は、高いテンションで向かってくることが予想されるだけに、ベンチスタートが濃厚なFWジュニーニョは「全力を尽くすことが我々の誠意」と、受け身にならず戦うことを確認した。
川崎が最終調整、憲剛「一つになろうと確認」
http://www.sanspo.com/soccer/news/110422/sca1104221645007-n1.htm
再開初戦でホームに仙台を迎える川崎は、川崎市内の練習場で約2時間の最終調整。DF小宮山は「相手はいろいろな思いを背負ってくるだろうけど、こっちも負けられない」と必勝を誓った。
練習終了後にはピッチ上で選手たちが自主的に集まり、ミーティングを開いた。MF中村は「チームが一つになろうと確認した。久しぶりの公式戦。サッカーって楽しいよね、という試合を見せたい」と意気込んだ。
【川崎F】相馬監督「仙台上回る思いで」
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20110422-764963.html
川崎Fは22日、麻生グラウンドでセットプレーなどを行い、23日の仙台とのリーグ再開戦(等々力)へ最終調整した。
FW矢島卓郎(27)と2トップで先発出場が濃厚なMF山瀬功治(29)は「体の状態は悪くない。等々力は(横浜時代から)もともと嫌いじゃない競技場。川崎のサポーターは心強い。久しぶりに等々力で試合ができるのは楽しみですね」と話した。
被災した仙台と対決することに、相馬直樹監督(39)は「向こうは大きな思いでぶつかって来る。それを上回る思いで戦わないと、勝つことは非常に難しい」と話した。
仙台vs川崎Fはみちのく実況で生中継
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20110422-764627.html
「みちのくコンビ」が被災地へ激闘を伝える。明日23日、東日本大震災の影響で中断していたJリーグが約1カ月半ぶりに再開する。注目の仙台はアウェー(等々力)で川崎Fと対戦。生中継するNHKBS1では、かつて宮城・仙台放送局に勤務した吉松欣史アナ(43)が実況を、岩手・盛岡放送局に赴任経験がある一橋忠之アナ(34)がベンチサイドリポートを担当する。2人は被災した「第2の故郷」の復興への思いを胸に、ピッチに戻ってきたJ戦士の熱い戦いを届ける。
大震災で被害を受けた仙台の船出となる一戦で、被災地にもなじみの深い「みちのくコンビ」がマイクを握る。NHKは川崎F-仙台戦をBS1で午後2時から全国生中継する。元仙台放送局の吉松アナが実況し、元盛岡放送局の一橋アナがリポーターを務める。震災前に決まっていたものだが、運命的だった。
吉松アナは03年夏から3年間、仙台に赴任。サッカーや野球などを担当した。同年齢の仙台手倉森監督とも仲がいい。今回の震災直後は安否・避難所情報を伝え、1週間後に仙台へ応援に向かった。京都放送局にいた95年には阪神・淡路大震災の被災地取材も経験した。一橋アナは04年まで5年間、盛岡に赴任。1年目に陸前高田市の漁港でシラウオ漁に挑戦した。当時、取材に応じてくれた漁師の中には、いまだに安否が分からない人もいるという。
この日、吉松アナは川崎Fの練習を取材。「少しずつだけど日本は普通の生活に戻りつつある。サッカーもできる状況になったんだよ、ということをしっかり伝えたい。ベガルタの苦労と一緒に(募金活動など)川崎のやってきたことも伝えたい」と意気込んだ。仙台の練習取材に訪れた一橋アナは「選手の活躍、思いというものをきちんと伝えたい」と話した。
NHKは当日の放送で仙台のリーグ再開までの歩みを編集したVTRを紹介する。仙台市一番町の「壱弐参(いろは)横丁」でのパブリックビューイングの様子も、試合の合間に仙台放送局の高瀬登志彦アナ(37)が伝える。この試合番組を構成・指揮する森中隆介ディレクター(33)も、08年夏まで5年間、仙台放送局に勤務していた。第2の故郷・東北に思い入れのあるスタッフが、総出で仙台の再出発を全国に伝える。
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相馬監督のコメントを見つけましたので、追加の更新です。
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【Jリーグ再開に関する記者会見】相馬直樹監督(川崎F)コメント(11.04.22)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00117705.html
明日からのJリーグ再開に向けて、Jリーグ大東和美チェアマン、オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)、木村和司監督(横浜FM)、相馬直樹監督(川崎F)、手倉森誠監督(仙台)が出席し、JFAハウスにて会見が行われました。
会見に出席した、相馬直樹監督(川崎F)のコメントは以下のとおりです。
●相馬直樹監督(川崎F):
「まずは、今回被災された方々にお見舞い申し上げたいと思います。明日リーグ戦再開という事になりますが、今自分たちができる事は何かと色々考えましたが、やはりサッカーだと。選手である以上サッカーで元気・勇気を伝える事ができるかという事かと思っています。
それをどこまでピッチで(表現)できるか。内容そして結果も大事ですが、再開のゲームで、今回一番被災が大きかった仙台と対戦すると言う事で、強い思いを持って臨んで来られると思っていますし、それを上回るサッカーに対する真摯な思いを見せ、そしてその中で見て下さった方に勇気を与えられるようなゲームを選手たちにはしてもらいたいし、そう言う姿勢で明日臨みたいと思います。
もちろん結果も欲しいですが、一番はそう言う姿、想いを是非明日ピッチ上で表現選手たちと一緒にしたいと思います。
再開のカードが決まった時に、選手には『非常に難しいゲームになる』と話しました。仙台の気持ちに迎え撃つのでは飲み込まれてしまうので、それを上回る気持ちで臨めるよう準備してきましたし、そう言うプレーをしてそれがいい結果になればと。見て下さった方に伝わるように、結果に結び付けられたらと思います」
Q:リーグ戦が中断したことが今後に与える影響は?
「夏のブレイクがなくなったと言うことがありますが、Jリーグの監督自体初めての経験なので、正直(どんな影響があるか)分かりません。現状では再開初戦が仙台と言う事で非常に重いゲームになると思っていたので、(この中断期間は)メンタル・フィジカルいろんな意味でコンディションを合わせると言う事に費やしてきましたし、まだ先の事はあまり言えないと言う感じです」
以上
憲剛 ゴール&アシストで義援金10万円
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/22/kiji/K20110422000674460.html
ゴールで被災者を応援する。川崎FのMF中村憲剛(30)が東日本大震災の復興支援活動として、ゴール、アシストのたびに10万円を義援金として寄付することになった。11年シーズンの全公式戦(リーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯)が対象で、日本赤十字社を通じて、被災者の援助、復興支援に充てられる。中村自身が「個人として何かやれないか」と発案し、チームの復興支援活動「Mind―1ニッポン」として実現に至った。
昨季は下顎を骨折し4月中旬からの出場だったが、リーグ戦で4得点6アシストを記録し、義援金に換算すると100万円となる。今季はボランチではなく右MFとしてプレーし、より得点に絡む機会は増える。本人も開幕前に2桁得点を目標に掲げており、それが達成されれば100万円以上の義援金が見込めることになる。
くしくも、23日の再開初戦の相手は仙台。「タフな90分になる。得点に絡んで勝ち点3を積み上げたい」。いきなりゴールを決めて、被災地のアシストを目指す。
憲剛、サッカー界初「プレーで義援金」…川崎
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20110421-OHT1T00271.htm
川崎のMF中村憲剛(30)は21日、東日本大震災の復興支援のために今季の公式戦の1ゴールにつき10万円、1アシストにつき10万円を義援金として寄付することを明かした。公式戦の成績と連動させた義援金は、プロ野球・阪神の新井貴内野手が1本塁打につき10万円、1打点につき5万円、プロゴルフの石川遼も1バーディーにつき10万円の寄付を表明しているが、サッカー界では初となる。
「サッカー選手として、個人として何かやれるんならやりたいと思っていた」と中村。今季の目標は2ケタ得点。3月5日・山形戦ではすでに1アシストを決めている。「(ポジションが)2列目に上がったので、得点に絡む機会は増えると思う」。さまざまな思いを背負って、ゴール量産を誓った。
川崎:憲剛、攻めて復興支援、得点とアシストごと10万寄付
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104210043/
ゴールで、アシストで復興支援を―。
J1川崎のMF中村は21日、23日に控えた仙台とのリーグ再開初戦に向け、今季、ゴール、アシストするごとに東日本大震災の被災地支援のために10万円を寄付すると発表した。全公式戦が対象で、Jリーグを通じて日本赤十字社に寄付する。
「個人として何かできないか、いろいろ考えて自分からクラブに申し出ました」と中村。そこには復興への思いと同時に、攻撃的なプレーへの意欲がにじむ。ボランチから、よりゴールに近い攻撃的MFにポジションを移した今季、すでに1アシスト。ゴールも「2桁は狙いたい」と意気込んでいる。
その意欲を後押しする陣容も整いつつある。故障で調整していた昨季チーム得点王のFWジュニーニョが、4月上旬の大阪キャンプから本格合流。新加入のMF山瀬をFWでも試すなど、攻撃陣は厚みを増している。中村は「準備はしっかりしてきた。あとは最後の崩しのところを決め切れるようにしたい」と自信をのぞかせた。
再開初戦の相手は震災で大きな被害を受けた仙台。だが「正直、試合中は関係ない。そういう(遠慮した)プレーは仙台も望んでいないと思う。全力で」。最高のプレーこそが支援につながると信じている。
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速報記事を含めて、各紙で伝えています。
ケンゴの活躍がフロンターレの躍進にもつながるし、一石二鳥だ!
そして、明日23(土)のJ再開にむけても準備万端です!!
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【川崎F】仙台戦へ「真摯に最後まで」
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20110421-764508.html
川崎Fは21日、麻生グラウンドで紅白戦を行い、23日仙台戦(等々力)に備えた。震災によるリーグ中断を受け、クラブは今月4日から6日間、大阪でミニキャンプを行い、準備を進めてきた。リーグ再開戦の相手が、被災地・宮城を本拠地とする仙台ということに、相馬直樹監督(39)は「何か縁があるのかなと思うけど、それはそれ。真摯(しんし)に、最後まであきらめずに、見に来た人がまた来たいと思ってくれるような試合をしたい」と話した。
J1川崎:「算数ドリル」800冊を被災地の岩手県陸前高田市の9小学校に寄付へ/神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104210018/
J1川崎は20日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の9小学校に、「川崎フロンターレ算数ドリル」800冊を寄付すると発表した。すべてのドリルに、表紙の写真モデルを務めたMF中村がサインを入れる。同クラブが被災地支援として行っている「Mind―1ニッポンプロジェクト」の一環。
ドリルは、川崎とJリーグ、川崎市が協力して作製したもの。川崎の選手が写真で登場しているほか、サッカーを例にとった問題も掲載。川崎市立小学校6年生や同市立特別支援学校の教材として使われている。
ドリルは26日に、クラブマスコットの「ふろん太」が社有車で現地へ運搬し、小学生に手渡される予定。同クラブは「震災の影響で学校教材が不足していると聞いていた。力になれたらうれしい」とコメントした。
中村は「被災地のことを考えれば、800冊だろうが何だろうがサインを書くのはまったく問題ないです。子どもたちの気持ちが少しでも回復し、それで元気になってくれたらうれしいです」と話した。
被災地に算数ドリル800冊!教材不足の陸前高田市小学校救う…川崎
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20110420-OHT1T00320.htm
川崎が、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手・陸前高田市の小学校全9校に「川崎フロンターレ算数ドリル」を寄付することが20日、分かった。川崎の選手が登場している「算数ドリル」は、川崎市内の小学校の教材として使用されている。教材不足に悩む陸前高田市の小学校に約800冊を送ることになり、26日にクラブスタッフとマスコットの「ふろん太くん」が現地に行き、手渡す予定だ。
09年から続けてきた川崎の社会貢献活動が、被災地支援に一役買うことになった。陸前高田市内の小学校3校は津波に襲われ、気仙小は校舎が壊滅的な被害を受けた。20日になり、徐々に授業が再開されてはいるが、学校側を悩ませているのは教材不足。今回、陸前高田市の教員から相談を受けた川崎市の教員が、「算数ドリルを提供できないか」と川崎側に打診。断る理由はなかった。
「算数ドリル」は小学6年生用で、英国の名門・アーセナルをならい09年に川崎が始めた。スポーツクラブが、地域でできる社会貢献活動として予算を組み「楽しんで勉強をしてもらえれば」(川崎関係者)とユニホーム姿の選手が教材に登場する。初年度は市内1校で配布され、10年度から市内全校で採用。今年度から川崎、Jリーグ、川崎市の3者で予算を出し合う形になった。
プロのサッカークラブとは、その存在自体が社会貢献のためにある。最大の貢献は当然、試合でいいプレーを見せ、感動を与えること。その上で川崎は復興支援のために「Mind1プロジェクト」を立ち上げ、開設した義援金口座や街頭募金などで、すでに3000万円超が集まった。「復旧ではなくて復興。一時的な活動ではなく、継続的に支援をしていきたい」と川崎関係者。サポーター、選手、クラブで意見を出し合って様々な活動を計画している。
巨大津波にのみ込まれた過疎の町。壊滅的な惨状を前に、未来を託せるのは、復興への希望の光は、子供たち。表紙にもなっているMF中村は現地入りの希望もあったがスケジュールが合わず、今は800冊全部に手書きのサインを入れている。「数ある支援の一つだと思う。やっぱり、子供は大事。それで元気になってくれれば、うれしいし」。微力ながらも、学びの一助になることを切に願っている。
川崎F「算数ドリル」被災地へ約800部寄付
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/04/21/kiji/K20110421000668050.html
川崎Fが川崎市、Jリーグと3団体で製作した「フロンターレ算数ドリル」を被災地の陸前高田市の公立小学校9校(小友小、高田小、気仙小、長部小、広田小、米崎小、矢作小、竹駒小、横田小)に約800部寄付することが決まった。
ドリルはクラブが小学校6年生を対象に09年から地域社会貢献活動の一環で製作したもので、昨年は川崎市内全校に無償配布。陸前高田市の教諭から教材不足を聞いた川崎市の教諭がドリルを紹介したところ、教育委員会を通し正式に提供することが決定した。
すべてのドリルにサインを記入する予定のMF中村は「本当は行って渡したかった。少しでも喜んでもらえれば。自分のサインでよければ」と現在は300部まで書き終えたという。ドリルは26日に現地に運ぶ予定。
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同じニュースソースで各紙伝えています。
さらに支援活動はこんなところまで広がっています。
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【川崎F】売店売り上げ一部を寄付
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20110420-764067.html
川崎Fは20日、等々力競技場内の飲食売店が東日本大震災の復興支援活動に乗り出すと発表した。「かしわや常設売店」はラーメン各種1杯ごとに10円、「ファンキーズ車両売店」はホットドッグ各種1本ごとに10円、「山田うどん常設売店」はうどん各種1杯ごとに10円を、いずれも義援金として被災地に寄付する。川崎Fのホームゲームで、リーグ再開となる23日仙台戦から今季終了まで実施される。
川崎F限定ユニホーム販売で義援金に
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20110420-763639.html
川崎Fがリーグ再開の23日仙台戦(等々力)の前座試合「FORZA! 仙台ドリームマッチ」で出場選手が着用する特製ユニホームを限定発売する。この一戦は、川崎Fと仙台のOBによる混合チームと、芸能人が中心のドリームチームが対決。ホームとアウェーの2種類で、価格は1万5000円。いずれも50枚限定で、試合開始2時間前の午前10時から競技場前のフロンパークで販売される。売上金から製作費を除いた収益は東日本大震災の復興義援金となり、完売なら150万円近くを寄付できる。クラブは震災後、すでに3000万円以上の義援金を集めている。