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【J1:第10節 神戸 vs 川崎F】レポート

【J1:第10節 神戸 vs 川崎F】レポート:あの男が決めた。カズダンスも出た。神戸の連敗ストップ!(11.05.08)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00118594.html

ちょっと前の話。神戸の和田昌裕監督は、小柄な彼について「サッカーを知ってるなぁいう感じやったよね」と評した。その日の練習試合で、その男は本来の右サイドからボランチに入っていた。ケガ人の都合で半ば仕方なく……の起用だったにも関わらず、監督も「なかなか面白かったね」と心を揺らす動きだった。この選手は、チーム全体を見て、足りないところを補う能力に長けているのかも知れない。一言でいうとセンスがある。

日常の、いつもの話を加えておく。彼は努力家タイプだ。練習を黙々とこなし、激しくぶつかり、チームを一つ上のレベルへ押し上げようという気迫すら感じる。そして、練習後はさっさと帰路につく。取材陣が「え、もう帰った?」と驚く時もあるほど、行動は速やかだ。同じように、相手チームにとっては、彼の動きを捉えるのは難しいのかもしれない。神出鬼没だ。

5月7日の話をする。神戸は再開後、ドロー、負け、負けと白星なしでこの日を迎えた。一方の川崎Fは前節に磐田に競り勝ち、連敗をストップさせている。中村憲剛、山瀬功治、ジュニーニョら豪華な顔ぶれを見ても、下馬評は川崎Fの優勢だったといえる。
だが、川崎Fの相馬直樹監督が記者会見で「暑さのせいか、選手たちの足が動かず、ボールを保持できず…」と振り返ったように、攻撃陣に迫力は感じられなかった。左サイドバック小宮山尊信のオーバーラップにも本来のキレがない。トップの矢島卓郎もポストはできても突破はできないといった印象だった。
もちろん、暑さやタイトなスケジュールは神戸も同じだ。だが、今日の神戸は気合いが違った。目つきも鋭い。「2連敗中でしたし、もう、いい内容でしたという言い訳は通用しない」(和田監督)という覚悟のようなものを感じた。DFの北本久仁衛によると「みんなでハードワークしようと言って試合に挑んだ」そうだ。
それでも、前半は川崎Fが何度か決定機を作る展開。その時間を凌ぐと、神戸もセカンドボールを拾ってコントロールしようとするが、最後の最後が決まらず、0-0のドローで折り返した。

後半に入っても、しばらくは似たような展開が続いた。動いたのは68分。神戸の朴康造が交代わずか1分ほどで、しかもファーストタッチでゴールネットを揺らした。小柄で、帰りが速やかな、あの男だ。
もう少し、このゴールが生まれた状況を振り返っておこう。すると、より朴康造らしさの出たゴールだということが分かるはずだ。
このゴールが生まれる前、センターサークル付近で川崎Fのジュニーニョが北本との接触プレイで倒れ込み、しばらく試合がストップしていた。アディショナルタイムが6分だったことを考えると、それ相応の時間が流れていたといえる。この間、言い方は悪いが川崎Fの集中力が少し緩んでいたように思われる。連戦の最後でアウェイという疲れもあれば、気温約23℃の暑さもあるだろう。神戸の選手が各自のポジションに戻って準備をしていたのに対し、川崎Fの選手は倒れたジュニーニョの周りにワラワラと集まり、事の成り行きに身を委ねるといった雰囲気だった。

試合再開後、67分に神戸はトップの森岡亮太に代わり、朴が入った。これにより右サイドに朴、トップに大久保嘉人、左サイドにホジェリーニョという布陣に。そしてホジェリーニョがゴールラインをえぐり、中央へ流れた球を朴がゴール右端へ決めた。川崎Fの中村は「(川崎Fの選手が)ボールを外に出すかどうか迷っている間に決められた。本当にもったいない点」と振り返っていることからも、一瞬の隙が生まれたのは確か。あの試合中断が無ければ……という見方もできるだろう。

しかし、違う角度で見れば、朴康造がいたから生まれたゴールとも言える。練習中でも、この男の集中力はほとんど切れない。ましてや試合に彼が集中しないはずがない。この日もベンチで「試合に出たら、どんなプレイをしようか考えていた」と言う。ホジェリーニョが左サイドをドリブルで崩しにかかると、朴はサササッとゴール前へ忍び寄っていたことを考えても、この瞬間、ピッチ上で最も集中していたのは彼かもしれない。
 とにかく、このゴールを守りきった神戸は連敗を止め、リーグ再開後初の勝点3を手にした。

試合後の話。各紙ほか神戸の担当記者たちは、監督会見もそこそこに切り上げ、ミックスゾーンへ急ぎ足で集まってきた。そう、朴がいつものように、風のように帰ってしまうかもしれないという不安が頭をよぎったからだ。だが、さすがにこの日はヒーローインタビューなどもあり、現れるのは遅かった。そして囲み取材では様々な質疑応答があり、ある記者が試合後のカズダンスについて質問した。昨季、J1残留を決めた浦和戦以来となる朴康造のカズダンスについて、朴は笑顔でこう答えた。「チャリティマッチでカズさんが決勝点を決めて、踊っていて、改めてすごい選手だと思った。自分も決勝点を決めたら、踊ってやろうと……。カズダンスのフランチャイズ権を持っているのは僕くらいのもんだと思いますからね(笑)」。
そう言い残し、またいつものように、いつの間にか、彼の姿は取材陣の前から消えていた。


【J1:第10節 神戸 vs 川崎F】相馬直樹監督(川崎F)記者会見コメント(11.05.07)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00118559.html

●相馬直樹監督(川崎F):

「両チームに言えることですが、暑さもあったのか、足が動かず、ボールを保持できず、苦しい展開になりました。つまらない形から失点してしまい、最後の守りに入られた時間帯も得点できるチャンスはあったと思いますが、フィニッシュしきれなかった。悪い部分がいっぱい出てしまった試合だったと思います」

Q:ハーフタイムの指示は?
「まずはミスパスをシンプルに減らすように指示しました。間は空いているので、そこでしっかりボールをつなごうと。苦しいところにつけたりしていたので、相手をもう少し引き出すような動きをしようと言っていました」


【J1:第10節 神戸 vs 川崎F】和田昌裕監督(神戸)記者会見コメント(11.05.07)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00118560.html

●和田昌裕監督(神戸):

「本当にしんどい試合でしたが、勝利できて満足しています。この2試合は、得点が奪えずに0-1で2連敗していました。でも、内容はいいと周りからは言われていましたし、私も選手にはそう言っていました。でも、今日負けたら“内容はいい”ではすまされない。今日は勝ちにこだわろうといって選手を送り出しました。選手はよく走ってくれたと思います。今日は3~4人、足が吊ったと思いますが、最後まで集中を切らさずにやってくれたので、勝利に結びついたと思います。交代で出た選手もほんとによくやってくれたと思います。これで連敗は止まりましたけど、気持ちを切り替えて、次の清水戦に臨みたいと思います。あと、気温が高くなってきていますので、今後は90分をどうやって戦っていくか試合運びも大きな課題になると思います。そのあたりも考えながらチーム作りをやっていきたい」

Q:朴康造選手の投入意図、システムについて教えてください。
「システム自体は変えていません。ただし、今日は攻撃的な選手を多くベンチに入れていました。朴の場合、(最近の)トレーニングも良かった。また、右サイドのホジェリーニョが足下から中央へ入るようなプレイばかりなので、とにかく(川崎Fの)小宮山(尊信)選手がどんどん上がるタイプで、そのウラも突きたいという狙いもありました。朴は本当にチームのために尽くしてくれます。(ポジションは)ホジェリーニョを右へ、大久保(嘉人)を真ん中へ、都倉がトップ下で、4-2-3-1みたいな形にはなったと思います。どうしても左サイドにボールがあるとき、ホジェリーニョはあまりゴール前まで入っていかないので、朴にはそのあたりも期待して送り出しました。見事に期待に応えてくれた。これは彼が本当に日々努力してくれている成果だと思います」

Q:ハームタイムに強調した指示は?
「前半の最後5分を切ったところで(神戸の選手に)軽いプレイが2、3回ありました。過去2試合もそうでしたが、そういう一番頑張らないといけない時間帯に頑張らないと相手にやられてしまう。そのことを、ベンチに戻って来た選手たちにはすぐに伝えました。お互いゴールデンウィーク3試合目なので、後半はどうしても体力的に苦しくなる。その中でチームが一つにまとまることが一番の勝利への近道だということを伝えて、とにかく集中して、隙をみせずに、やり続けていこうという話をしました」

Q:都倉選手スタメンの狙い、評価は?
「都倉に関しては、(過去の試合では)途中からの投入でずっとやってきましたが、その中でもチャンスを非常に作っていました。今回の相手が古巣というところもあり、先発に起用しました。過去の試合では、ロングボールが入った時に簡単に競り負けてしまっていました。その競り合いを都倉に頑張ってもらい、跳ね返されたあとのセカンドボールや、後ろにそらしたスペースに大久保が入るプレイなどを考えていました。そういうプレイが、今日のような暑い日には非常に重要になってくるとも思っていました。また、クロスに対して的がなかなか定まっていなかった中、ああいう大きなターゲットがいることでどんどんクロスも入りますし、相手の背後に回る動きも都倉はやってくれると思っていました。ポポ自体は過去2試合とも悪くはなかった。今日はポポは我慢してもらった感じです。都倉は、足を吊るまでよく戦ってくれたと思います」


【J1:第10節 神戸 vs 川崎F】試合終了後の各選手コメント(11.05.07)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00118552.html

●中村憲剛選手(川崎F):
「今日は、もったいない試合としか言いようがない。失点した場面も、外へボールを出すのかどうか迷っている間に、神戸に得点されてしまった。うちに関しては、前半のいい時間帯に決められなかったのが負けた原因だと思う。こういう試合を勝てないと上には行けない」

●矢島卓郎選手(川崎F):
「特に前半、セカンドボールを奪えず、向こうの中盤に拾われ、押し込まれたという印象がある。今日の神戸のディフェンスは穴がなかった。もっと自分のポジショニングとかで、相手のスペースを作れるようにならないといけない。もっと質を高めたい」

●朴康造選手(神戸):
「(後半出場に関して)自分が出たら、どういうプレイをしようかと考えていた。監督からは右サイドのウラをついていけという指示があった。(あのゴールは)ファーストタッチですね。目の前にボールが来たという感じです。でも、あそこにいなければゴールも決められていないわけですし、自信につながるゴールだったと思う。今日は1日、気持ちがいいと思いますが、明日からはまた気持ちを切り替えて、次にそなえたい。結果を残せて、本当にうれしいですね」

●松岡亮輔選手(神戸):
「今日は川崎Fの中盤4人がボールを持ったら、バイタルエリアの中にドリブルで入ってきて、サイドへ展開するというのは分かっていた。だから、両サイドバックを上がらせる前に、ボールを奪おうという共通認識をもって守備をしていました。緊張なのか、水分補給がうまくいってないのか、足がつりました。でも、Jリーグ中断期間中に、90分どう戦うというよりも、途中交代でもいいから動き回る方がチームのためになると考えました。足がつったのはその考えのせいもありますね」

●都倉賢選手(神戸):
「今日は、みんな気持ちが入って試合に挑めたと思います。(過去に在籍した)川崎Fには悔しい思い出もあるし、自分が成長した姿をみせることが恩返しだという想いもありました。少しは見せられたと思います」

●北本久仁衛選手(神戸):
「しっかりハードワークした試合だったと思う。都倉も前線からハードワークしてくれたと思いますし、ダブルボランチがしっかり中村憲剛選手、ジュニーニョ選手をケアしてくれたと思います。自分としては、ほとんどカバーリングだけですんだという印象です。(2連敗していたので)今はほっとしています」

 

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